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全般的なポイント

・人間として大切な礼儀の部分をきちんとする サッカーの楽しさを知る

・サッカーのルールを覚える

・身体を動かすことの気持ちよさ、喜びを知る 勝つ喜び、負ける悔しさを知る

・仲間を大切にすることを知る。ミスをした仲間を責めない

サッカースキルのポイント

・身体の様々な部位でボールを扱う

 手も含めた様々な部位でボールを扱うことを覚える。

・止める、蹴る、運ぶといったボールタッチの基本スキル

 特に重要なのは「 止める」。良い位置にコントロールできなければ、蹴る、運ぶにつながらない。

・姿勢良く、周囲を見る習慣づけ

 どのようなタイミングでボールを見て、周囲を見るか知る。姿勢が低いと周囲を見渡せない。

・身体の使い方と身体の向きを正しく

 常にゴールを視野に入れられる身体の向き。相手とボールの間に身体を入れる使い方。

・1vs1、2vs1、2vs2など少数でのプラクティスを多用し、ボールタッチを増やす

 パスよりも1vs1の強さを身につける。相手との間合いやスピードの使いどころを知る。

ゲーム戦術のポイント

・ポジションを固定しない
 様々 なポジションを体験させる。個人の能力を基準に特定のポジションばかりさせない。

・団子サッカーの推奨

 ボールに早くアプローチすることが大切。競り合いの中でボールを奪うことを覚える。

・ドリブル、1vs1の推奨

 自分で行う、自分で責任を持つ、取られたら取り返しに行くという個を軸とした戦術を学ぶ。

・守備よりも攻撃を推奨する

 負けたくないという思いから守備的になる子がいるが、点を取らなければ勝てないことを教える。3点取られても4点取って勝つ 

 ことを教える( メンタリティの醸成にもつながる)。

指導のポイント

・褒める
 できたこと、トライしたこと、考えたこと、とにかく褒める。できなかったこと、失敗したことは応援する。

・楽しいという雰囲気を作る

 ボールに触れること、身体を動かすこと、友達と会えたこと、コーチと話ができたこと何でも良いから楽しいという雰囲気を作 

 る。「サッカークラブ=楽しい」を心掛ける。

・礼儀( あいさつや感謝、謝罪の気持ちをきちんと表現する

 あいさつができること、ありがとうを言えること、ごめんなさいを言えること、人間としての教育はしっかりと行う。

高学年(4~6年生)の具体指導指針

全般的なポイント

・人間として大切な礼儀の部分をきちんとする

・サッカーの楽しさを知る(戦略面、連携面)。スキルとともによりサッカーが楽しくなることを知る

・努力をした後の達成感を知る。それが喜びとなることを知る

・仲間とともに勝つ喜び、負ける悔しさを知る

・主体的に物事を考え行動する。自主自立の精神を養う

サッカースキルのポイント

・身体の様々 な部位でボールを思うようにコントロールする
 手も含めた様々 な部位でボールを思ったようにコントロールするスキルを覚える。

・強いあたりにも負けない身体の使い方と体幹を鍛える

 ボールの奪い合いにおいて、ボールそのものより相手との駆け引きを覚える。

・常に周囲を見渡し、ボールのある時、ない時で何をすべきか判断する

 特にボールを持たないプレーヤーが何をすべきか考えられるようにする。

・サッカーを戦術的に理解する

 スペースを活かす、狭い方から広い方へ、人をマークする、遅らせるなど状況に応じた選択肢を増やす。

・3vs3、4vs4、4vs2などグループでのプラクティスを多用し、連携の大切さを覚える

 速いパス回し、ドリブルの使いどころ、コンビネーションからの仕掛けなどグループだからこそ活きる戦術の理解を深める。

ゲーム戦術のポイント

・ポジションを固定しない(育成面から)が、得意なポジションの発見も大切
 様々なポジションを体験させる。 個人の特徴( 大きさ、速さ、上手さなど) によって、活きるポジションと難しいポジションがあることを理解し、自分の得意なポジションに気づかせる。

・団子サッカーからの卒業

 皆で同じボールにアプローチするのではなく、グループとしてボールを奪う、運ぶという点に気づかせる。また、攻守ともにスペースが重要であることに気づかせる。

・ドリブル、1vs1の使いどころと、安全に簡単に素早くボールを運ぶことを覚える

 相手ゴール近くでの積極的な1vs1の仕掛けの推奨とともに、相手ゴールにいかに素早くボールを運ぶのか、グループだからこそ可能となる方法を覚える。

・守備から攻撃へ、攻撃から守備へ。切り替え(トランジション)の素早さを大切にする

 ボールを奪ったところから素早く攻撃へ、ボールを奪われたところから素早く守備へ。スペースの意識やマークの意識、フィールド上のどこにチャンスがあり、どかが危険か判断するとともに素早く行 動に移すことを覚える。

・8人制のシステムを理解する(11人制への対応も理解できるように)

 システムによるポジションは、システムが変わるとポジションの役割も変わってくることを様々なシステムを通して理解させる。

指導のポイント

・「褒める」だけでなく時には厳しさも必要
 特にある程度能力の高い子は、褒めてばかりいると天狗になりがち。自身がまだ未熟であることを気づかせることも必要。能力の劣る子は 

 「褒める」を中心。

・チームとしての活動が楽しいと感じさせる
 9~ 10歳くらいになると個だけでなく仲間を意識できるようになる。チームの力で成功(点を取るなど些細なことで良い)することが楽しくな 

 るように示唆する。

・自主自立を常に心掛ける

 準備から後片付けまで、自分たちがサッカーをするのだから、自分たちで積極的に行うよう指導する。こうしたところにも判断の力が表われ易

 い。

・礼儀(あいさつや感謝、謝罪の気持ちをきちんと表現する)

 あいさつができること、ありがとうを言えること、ごめんなさいを言えること、人間としての教育はしっかりと行う。

指導指針のまとめ

まとめ

・小学生年代で完成することはない

 スポーツの能力として本来最も伸びるのは中学生年代である。

 小学生の時は身体そのものの能力よりも、神経系の能力を伸ばすことを

 徹底する。そうしないと子どもの将来に影を落とすことになる。

 具体的には、コーディネーション能力(定位能力、変換能力、リズム能力、反応能力、バランス能力、連結能力、識別能力)を高めることを大切にする。

・大人のサッカーと子どものサッカーは違う

 サッカー経験者の方は特にこの罠に陥りやすい。

 子どもの場合、身体の能力、視野の範囲、判断のスピード、思考回路ともに大人とはかなり違う。そのため、大人のサッカーを子どもに強要しても結果は出てこない。

 子どもには子どものサッカーがあることを理解する。  

 

・指導の方法を常に模索すること
 小学生年代の子どもは日々成長している。

 今まで大好きだった練習方法が嫌いになったり、前はできそうもなかったことが簡単にできたり。

 そのため我々指導者は毎回新鮮な気持ちで子どもたちと接しないと子どもの成長を見逃す恐れがある。注意したい。

低学年(1~3年生)の具体指導指針

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